今日目指すのはアメリカ最大のオフロード店
ここで部品、工具、スペアパーツ類を入手し
国境の町サンディエゴを目指す
しかし
一度止まるとなかなかかからないエンジンに苦しめられる
アイドリングは不安定
信号待ちで突如のストール
スロットルを戻しても戻らない回転数
不安をこれだけ抱えながらメキシコには行けない
どうにかせねば
生きて帰れぬ
キャブの張り付きは持病とは言うものの
Easy to start.の触れ込み通りの始動性は回復したい
あんまりストールが多いのも勘弁願いたい
でなきゃ俺は残りの5日間キックし続けられる自信がないぞ
すでに右足は青あざだらけだ
まずシートを外したが左側にあまり空間が見えなかったので
エキパイとマフラーも外した
なんだどうしたと入れかわりに大きなアメリカ人が2人見にきた
パンク修理をしている人、ボンネットを開けている人もいて
アメリカのモーテルが緊急時のビバークに使われているのがよくわかった
アメリカという大陸を移動する上で
バイクや車で移動することは航海にも近いのではないか
限られたガスステーションとモーテル
その間は何もない荒野だ
止まるのは給油の時だけ
自ら生き抜こうとする感覚と、自然と助け合おうとする感覚
このアメリカの道を走らずして車やバイクは語れないのだと感じた
ここからエアクリーナーとの接続を外すのに泣きそうになっているところへ
N氏登場、バイク素人の私に替わり、バリバリと分解していく
つい夢中になって見入ってしまった
スロージェットの詰まりがすべての問題の根源だった
つまり
最初にやるべきことをやらなかったのがいけなかった
スローが詰まっているところを
アイドリングのミクスチャーやケーブルで調整していたから
だましだまし乗れるものの
あらゆる不調に見舞われていたのだ
考えてみれば
始動性が悪いのも
アクセルが戻らないのも
アイドリングが不安定なのも
いかにも「スローに問題あり!」な症状
とにもかくにもこれにてエンジンは全快!
気持ちよく走れるようになった
だが既に出発時刻は11時
予定をこなせるのか?
一抹の不安がよぎった







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