北海道に向けたテストラン
少しずつだけど組み立てできてきました♪
行きは快適「晴れ」「路面乾燥」テストにはならないが
ツーリング日和なスタート!
だが心配することなかれ
帰りにはしっかりと雪に埋もれました(笑
「タイヤ交換」
前回紹介したけど、世田谷の「SPEED STAR」さんでタイヤを購入させていただいた^ ^
Dirt man 3.00-19からIRC VE33 100/90-19 57M。外周がブロック分大きくなり、幅もやや広く。フォークにギリギリ(>_<) フェンダーをつけることができなったので今回はそのまま出発、あとで本当に大変なことになった。うん、フェンダーは必ず必要です!
「タイヤチェーン作成」
そして今回はスパイクタイヤではなくタイヤチェーンに挑戦。金属チェーンは「風魔プラス1」さんで購入可能とのことだったがそこはビンボーライダー、ハーレー師匠のN氏より廃タイヤチェーンを譲り受け加工することにしました。内藤技研様には今回もスペーサー、チェーンその他諸々パーツ、整備ご指導と大変お世話になりました。
そのままつけるとだいぶ足りない( ̄  ̄;)そしてチェーンとの干渉もひどい。
そこでカットして調整を試みる。調整は簡単だったもののタイヤへの装着に苦悩...。ドライブチェーンとの逃しのためにバラバラに分解してしまったがのちに後悔。強度不足が拭えない。
全カット、そしてワイヤーを通してみる。しかし強度等に不安を拭えず。これ、無理なんじゃない?どこからか声が聞こえた気がした。うまくいかなくて猛烈に焦る。焦りすぎてイライラしすぎてあちこち怪我をした。いかん、落ち着け。まだ出発してないぞ。
結局もう1セットを譲り受け装着。今度のは外周も足りて横のワイヤーも届いた。チェーンとのクリアランスはスペーサーでいけるような気がする範囲に収まりまる。
いくつもの無駄を経て、結局それは無駄ではない。やらなければわからないこともあるということだ。結局うまく行くことがやりたいのか?できないかもしれなくても、挑戦したいのか?似てるようで全く違うことなんだ。と自分に言い聞かす(笑
失敗を正当化するのが上手くなったもんだ。
しかしチェーンがタイヤとの間でスリップするという問題は解決できず。チェーンを引っ張るバネが伸びきってしまった。これは大量増設してごまかすしかないと腹を決める。
「スパイク」
スパイクはアスファルトが露出している環境において原則一般人は使用できない。そこで今回は雪道についてから打ち込めるスクリュータイプを用意してみた。なまくらな感じのネジなので焼きを入れてみたが、焼き入れ自体焼きと冷却の温度管理、そもそもの炭素含有量など考えるべき要素が一般人では想像もできないレベルの話になるのだが、とにかくやってみたという感じ。マシになればいいけど。打ち込みテストも行った。1/4インチのソケットで締められる。テストもしてないのにものすごくイケる気がしてきた。
「スペーサー」
出発当日。チェーンラインがどうも怪しい。やるしかない。これでダメなら諦めるか、とりあえず行くか。帰ってこられなくなったら?やばいぞ。そんな葛藤の中、スペーサーを足して行く。1枚、ダメか。2枚、お!ギリギリか?いけるのか?いけるぞ!10mm外に出た。チェーンラインも違和感ない。タイヤチェーンとの干渉も、、、なさそうだ!走れる!!ようやく希望の光が見えてきた♪
「往路順調」
家を出発したのは深夜12時。大月インターチェンジ付近で給油、タンクにつけた気温計は-1度、随分と暖かい感じだった。今回は最高(最低?)でも長野県大町を超えたあたりで-7度だった。去年走った時はこの時点で雪にやられすっかり参っていたなぁ。今年は快適ツーリング。糸魚川に立ち寄った。親戚の家があるのだが、大火の後も見てきた。よく見た街並みがなくなっていて言葉がなかった。
「楽しいツーリング」
富山の鱒寿司に糸魚川の鱈汁、なんだか最近やってなかったような楽しいツーリングだ。あれ?テスト走行の予定が、あの緊張感はどこへ。この時はやりたかったことはやったし帰りに白馬で市道にでも入り雪上テストをすればいいかと思っていたんだ。うっかり温泉もいいなぐらいのつもりだ。いや、むしろそれどころか雨が強くなり雪道への気は削がれ始めてきていた。行動派に見られるが意外とものぐさなのだ。早く帰ろう。もう疲れたし
「待望の...」
だが、その時は突如やってきた。
白馬に入る直前、雨は雪となり、ついに道路も雪で覆われ始めた。チェーン着脱場を横目に悩んだ。ここでつけるか?いやギリギリまで行こう。それに着脱場内が雪で覆われ、そこに入るのがリスキーだった。後続車は幸いいない。滑ったら終わりだ。対向車はトレーラーやら、バスやらもいた。それもものすごいスピードで峠を滑り落ちる。さぁどうする。峠を進まなくなった。そして適当な待避所を見つけチェーン装着と、スパイクの打ち込みを敢行した。
打つ場所は真ん中とサイドの中間。
真ん中は磨耗が激しそうなのと車重でめり込むのを恐れ
サイドは届かないと思い打たなかった。
しかしサイドがあると轍脱出などで役に立つ。
迷った上の決断だった。
これからのトラブルを考え時間も残したかったし、スパイクも温存したかったのだ。
インパクト使用で10分ほどで打ち終わった。
ちなみに-2度くらいではインパクトのリチウム電池は問題ないようだ。
そして反省なのだが
すいません。
走行の動画も写真もない。
それはあまりの緊張感。
白馬の交通量と峠のコーナー
積もり始めの雪に
除雪直後のガタガタ圧雪
撮る余裕がなかった。
なので雪上走行のスペシャルなコンテンツは
北海道まで待ってほしい。
今回はインプレッションだけ。
まずスパイクだが走行に関してはかなり安心だ。
前輪はIRCのエンデューロタイヤでもあり
慣れると全く不安がなかった。
問題はリア。
チェーンは何度も点検を要した。
実際に張り直しこそしなかったが
かなり空転していたようで、掛けていたバネがかな〜り引き伸ばされた。
下が引き伸ばされた図
バネがバルブ口なんかに引っかかった日にはひどいことになる
間違いない
それに高速走行は怖い。
車の流れに乗るのはチェーンの不安定さから困難であった。
だが雪に対しては相当効いた。
チェーン分の高さがブロックタイヤの役割をしているようにも感じた。
北海道へはバネの強化、本数増設、ピンの打ち足しをするつもりだ。
とは言ってもここにロープやワイヤーを使うのも考えもの
壊れないものをつけた時それがもっと重要なものを破壊するか
ホイールに絡まれば致命傷になる恐れも
そしてキャブレターはアイシングしたのか停止時にストールすることがあった。
走行中は多少もたつくような違和感が出ることがある。
空冷フィンを活かし、体を含めた保温構造を作ろうかと考えている。
ベスパにはこういうこたつ(笑)が純正であるらしい。
HDの場合はエンジンガードを活用するのがいいだろうか。
さて前輪についてはもう少し詳しく報告しよう。
まず交換直後
ブロックの角が立っていて美しい
なんともワイルド
しかし、取り回しで感じる重さ
ブロックが相当引っかかるようだ
まぁそれによって滑らないわけだが
それを進めるには後ろにも相当なトラクションがかかる
後ろのグリップが負ければのたうちまわること必至だ
何事もバランスが大事とは
公私共々よく言われることだσ^_^;
そして10kmほどの試走後
お分りいただけるだろうか
角がすでにない
ものすごい勢いで削れている
外径アップから慣れるには時間が必要だ
重量にも負けてるのか前輪ブレーキのふらつきが気になる
あまりフロントブレーキは握らないのが賢明だ
そしてこれがスパイク装着後100km行ったところ
タイヤ交換してから600kmほどだ
見事に5分山
スパイクが中央に打てずに端に打ってある。
スパイクの磨耗は思ったほどではない
これなら北海道で100km〜200km走行後に宿で交換という段取りも見えてくる。
ちなみにテストで端に打ったスパイクはこの通り
全く地面に届いていない
ここを使いたいなら空気を抜くしかない。
ビードストッパーが2つ必要かな。
そしてスパイクをいくつかテスト用に残しておいた。
磨耗具合を確認する。
200km走行後。
角はまるっきりない。
だがネジ本体が意外と残っているのに驚いた。
300km走行後
石が刺さってるようだ
ものによってはめり込んでいる。
ワッシャーをかましてめり込み防止したほうがいいかも。
チューブはゲル入りか。
チューブ保護のアイデアが必要だな。
これほど端に打ってもブロックが崩れたり
ネジが飛び出したりはなかった。
だが見ての通りブロックは3分山。
これで北海道は行けまい。
それにここまでスパイクが磨耗するともう一つ難点が出てくる。
それはスパイク交換だ。
レンチがかからなくなるのだ。
外すにはネジザウルスとバイスグリップが必須。
それにものすごく時間がかかる。
とまぁこんなところだ。
走行写真&動画がなく申し訳ない。
あの白銀の世界をバイクで駆ける感覚といったら
あぁなんとも言えない
頭の中までスーっと消えて
白に覆われる感じだ
本当に美しい
自転車が大人にしてくれた
徒歩しかなかった子供の世界を広げてくれた
駄菓子屋に行くしかなかった世界に
信号の先まで世界が広がり
隣町
海まで
体験とともに、本当の世界が広がったんだ
だからおれにとってバイクも同じ
どこへでも行きたい
泥だらけのバイクを見て写真を撮りまくった
見ててくれたんだよな
一緒に同じ道を
触れてた部分だけが綺麗なバイクを見て
何かがこみ上げてきた
この緊張感
生かされているって実感
全ては自分の判断
言い訳は死につながる
過ちも死につながる
だけど全てを超越したところで
結局自分にはどうしようもできない
大きな自然の力に圧倒される
全てはあちらの手のひらの上か
そういえば
「行きたいところはどこへでも行くさ」
昔好きだった映画のセリフ
もうなんの映画だったかも思い出せないな
衝動、情熱、感動、叫び、緊張、怒り、感動、喜び
仲間、自然、人
何かが目覚める衝動を得た
















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