「札幌→旭川」が目標
あとはどこまでいけるか
なにやら不穏な写真が今日のトップ
さて小さいトラブルが続く3日目
早くも心が折れかけていた
「ルート」
札幌→市内を抜けて275→道の駅「サンフラワー北竜」→
S&F Motorcycle X Automobile→なよろサンピラーYH
こう見ると順調に進み、旭川も越え、最北端を射程圏内に捉えたようにも見える
が、実はそう簡単な話でもない。
例えばそう...
途中でなぜかバイク屋さんに寄ってるが、その理由は後ほど。
それとここにきてちょっと告知。
実は今回の最北端チャレンジは取材を受けられることとなっていた。
ハーレーライダーでは知らない人はいないであろう「VIBES」
なんと密着取材を受けさせていただけたのだ。
こんなよくわからないチャレンジに興味を持ってもらえるなんて
変た...いや、ありがたい。
そのカメラマンと本日合流予定だ。
合流ポイントは旭川。
そこまでは必ず行くと決めていた。
合流ポイントは旭川。
そこまでは必ず行くと決めていた。
前日は旧友と話し込み、ルートの相談をしていて2時ごろに就寝
からの4時半起床、5時出発
前回石狩までなのでさらに北へ行けることに興奮MAXの朝
不思議と眠くない。今日からは新しい出会い、挑戦だ。
そして、外に出て驚いた。
昨日とはうってかわっての一面銀世界。
東京郊外程度の積雪から数時間で一気に越後湯沢、白馬のスキー場だ。
夜中降っていたのは気づいていたがここまでとは。
30cm以上はある。。。道路は少しマシな程度。
除雪はまだ入っていないのか。
まだ暗いはずの外は街灯を雪の道が不思議なくらい反射して明るかった。
札幌の街が真っ白に光っていた。
慎重に出発。
信じられないくらい滑る。
無神論者でも祈るレベルとはよく言ったものだ。
スパイクを打ったブロックタイヤ
圧雪はいいのだが、このように新雪&深雪はOUT
タイヤのブロックも噛みようがない。
氷はスパイクが効くからマシなのに。
そしてその時はきた。
出発後5分と経たなかった。
新雪に隠れた轍なのか氷なのかに前輪を弾かれる。
修正が効かない。
ケチってサイドにスパイクを打たなかったせいもあるのか
いや、深い雪でどうにもならなかったのか
考える間があったようななかったような
全くのノンコントロール。
全てがスローモーション。
左に転倒。とっさの判断ではない。偶然。
※右に転倒すれば後続車、対向車との接触のリスクは高い。
40km以上は出ていたような。
そのまま白銀の国道を滑走し縁石と接触。
挟まれなくて良かった。
意外と冷静に分析した。
同時にこんな滑るのかと。
もう無理じゃないかと不安がよぎった。
その不安は確信へと近づく。
起き上がり体を動かす。
怪我はなさそうだ。
深呼吸する。
3回
落ち着いたところで起こしにかかる。
起こせるか?
この深さの雪で、足もグリップせずに滑る。
タイヤも滑るので真上に向かって力ずくで抱えるように立ち上がる。
スポーツスターとは言えこの荷物、300kgは超えるだろう。
なんとか起こせた。
全体をチェック。
シールドが外れた。
タイラップで固定し直す。
あとは大きな損傷はない。それでもシールド曲がってるけど。
まぁこの程度で良かった。
とりあえず跨ってニュートラルに、
あれ?
空振り...
なんだ?
ペグが
ない
あれ?
ペグがない!折れた。
オフロード行く時は必ずスペアを持っていたが
今回は用意しなかった。
今までこけずに雪道を乗り切ってきたことで慢心し油断した。
オフロード行くならペグもクラッチレバーもスペアを持つのは当たり前じゃないか。
やっちまった。
しかもレバーが全く動かない。
もしや、内部にもダメージが。
本当に終わったか。
まさか札幌で終了なんてと、後悔と焦り。
なんなんだ昨日まであんな意気揚々としていて
次の日にはこれかと。
明日どうなるかわからないとは覚悟しているつもりが。
などなどぐるぐると頭の中を後悔と怒りが巡り
呆然としていた。
諦めきれるもきれなくも、なんとも言えない気持ちだった。
情けなかった。
友人宅に帰るか?
歩いて帰れるな。なんて言われるかなぁ。
友人宅に帰るか?
歩いて帰れるな。なんて言われるかなぁ。
しばらくしてとにかくやれることをやろうと思い直した。
字面から読めるほど前向きな意味ではなく。
レバーは何度か手や足で動かしていると動いた。
なんとかニュートラルに入れエンジン始動。エンジンもかかる。
まだ繋がってるらしい。
ペグにはバイスグリップを噛ませた。
それでも足では動かせない。
手でなんとか動かせた。
走り出す。
1速発進。
2速に...入らない。
やはり足で動かない。
すぐバイスも外れる。
基本的に2速を使い安定したところで手で3速に入れることにした。
なんとか行けそうだ。
冒頭紹介した同行カメラマンとはこの先で合流の約束。
大風呂敷広げたからにはという焦りもあったが
ひとまずカメラマンと合流を果たすべく待ち合わせ場所の道の駅を目指す。
会ったら引き返すことを伝えよう。
昨日からのトラブルを考えたら帰るのが得策だ。
チャレンジに失敗はつきもの。
今回はあまりに準備不足だったんだ。
予測できる範囲だったはずのもので情けない気持ちだった。
軽いものだが、それでも重なりすぎて少し自棄になっていた。
歩を進めたものの
心は後ろ向き。
決めていた、生きて帰る。だから今回は失敗だったんだと。
最短ルートで275を選択。
あとで知ったが12号の方がよほど除雪が早く
またほぼ直線で走りやすかった。※日本で一番長い直線道路がある。
この時はとにかく最短ルートということで275を選択した。
3速にはほとんど入れられず、ほぼ2速での走行。4000rpm巡行。
雪と低温で回転数はなかなか安定しない。
その中クラッチを使いながら、アクセルを煽りながらなんとか走る状況。
8:45道の駅「サンフラワー北竜」到着。
変わった道の駅で
千葉のネズミの城みたいな門や、建物がなんとなく豪華。
今の気持ちにミスマッチな建物に心は晴れなかったが
室内に入れる、人がいるという安心感は大きかった。
奇異の目で見られるが、とにかくバイクを置いて中に入る。
奇異の目で見られるが、とにかくバイクを置いて中に入る。
とりあえず暖をとりHOTのコーヒー数本を買い待った。
体温を取り戻し、落ち着きを取り戻すのに待ったという気持ちもなかったが。
本当は到着1時間前くらいに連絡する手筈
走るのに必死でそれどころでもなくなっていたし
iPhoneはこの氷点下で使用するとバッテリーが持たなくてOUT。
雪も止まなかったので到着してからの連絡となった。
30分後同行予定のカメラマンと合流。
一気に名寄まで紹介しようと思ったが記事が長くなってきたので
後編に続く <つづきはこちらから>



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